資産形成を始めた頃の私は、当然のように「お金を増やしたい」と思っていました。
少しでも貯金を増やしたい。
投資をして資産を増やしたい。
将来のお金の不安を少しでも減らしたい。
そんな気持ちから、NISAや投資信託、株式、不動産クラウドファンディングなど、少しずつ資産形成について考えるようになりました。
もちろん今でも、資産が増えていくことは嬉しいです。
投資をしている以上、含み益が増えたり、資産総額が少しずつ増えたりすると、「やっていてよかった」と思います。
でも、資産形成を続けてきた今は、それだけではありません。
むしろ最近は、お金が増えることよりも嬉しいと感じることが少しずつ増えてきました。
それは、以前よりも「お金に振り回されなくなってきた」と感じられることです。
以前の私は、お金が減ると不安になり、お金が増えると安心する。
そんなふうに、お金の増減に気持ちが左右されることがありました。
でも、資産形成について学び、自分のお金の使い方や投資について考えるようになってから、少しずつ変わってきました。
「今月はいくら増えたかな?」
ということだけではなく、
「今の自分にとって、本当に大切なことは何だろう?」
と考えるようになったからです。
資産形成を始めたことで、お金について考える時間は確実に増えました。
でも、不思議なことに、お金のことばかり考えるようになったわけではありません。
むしろ、
「お金があることで、どんな暮らしをしたいのか」
「将来のために、今をどう過ごしたいのか」
ということを考えるようになりました。
そして、そこで気づいたのが、お金そのものよりも大切なものがたくさんあるということでした。
例えば、心に余裕があること。
自分の時間を大切にできること。
やりたいことに挑戦できること。
大切な人との時間を楽しめること。
そして、「少しずつでも前に進んでいる」と自分で感じられること。
こうしたものは、銀行口座の残高には数字として表示されません。
でも、私にとっては、とても大きな価値があります。
資産形成を始める前は、「お金が増えれば安心できる」と思っていました。
でも今は、
「お金を増やすことによって、安心して暮らせる自分をつくっていくこと」
のほうが大切なのではないかと思っています。
資産形成は、単純にお金を増やすためだけのものではない。
そんなふうに感じるようになりました。
そして、もう一つ嬉しい変化があります。
それは、自分のお金について、自分で考えられるようになったことです。
投資を始めたばかりの頃は、何を買えばいいのか、どのくらい投資すればいいのか、周りの人はどうしているのか。
いろいろなことが気になっていました。
でも、少しずつ経験を積むことで、
「私はこれくらいなら続けられる」
「これは今の自分には必要ない」
「焦らずに待つことも大切」
と、自分なりの判断ができるようになってきました。
これは、資産額が増えることとは別の意味で、とても大きな財産だと思っています。
44歳から始めた資産形成。
決して早いスタートではないかもしれません。
でも、始めたからこそ気づけたことがあります。
それは、資産形成で本当に増やしたいのは、お金だけではないということです。
知識も増やしたい。
経験も増やしたい。
選択肢も増やしたい。
そして、自分の人生を自分で考える力も増やしていきたい。
そう考えると、毎月の資産額の変化だけを見るのではなく、自分自身の変化にも目を向けたくなります。
昨日より少しお金のことを理解できた。
以前より冷静に考えられるようになった。
無駄な不安に振り回されなくなった。
小さくても一歩前に進めた。
そんな変化も、私にとっては立派な「資産」なのだと思います。
これからも資産形成を続けていきます。
もちろん、お金も少しずつ増やしていきたい。
でも、それだけを目標にはしません。
お金を増やしながら、心の余裕も増やしていく。
選択肢も増やしていく。
そして、自分にとって大切な時間も増やしていく。
そんな資産形成をしていきたいと思っています。
44歳から始めた私の資産形成。
まだまだ途中です。
これから先、どんな変化があるのかは分かりません。
それでも、「お金を増やすこと」だけではなく、「お金を通して自分の暮らしをより良くしていくこと」を意識しながら、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
そしていつか振り返ったときに、
「資産形成を始めて、一番増えたのはお金だけじゃなかった」
そう思えたら、きっとそれが一番嬉しいことなのかもしれません。
次回は、「44歳の私が資産形成を始めて『お金のために我慢することが減った理由』」について書いてみようと思います。

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